GA4のサンプリングとは?サンプリングを回避する4つの方法

GA4でサンプリングが発生している時のアラート表示

GA4を使っていると、時々「サンプリング」というワードを目にすることがあります。一般的にサンプリングとは、大量のデータから一部を選んで全体を推測する方法です。

しかし、より正確なデータ分析をおこないたい場合は、まずサンプリングがどのようなケースで発生するのかを理解し、状況に応じてサンプリングを回避していく必要があります。

この記事では、GA4のサンプリングのしくみや、サンプリングを適切に回避する方法について詳しく説明していきます。

目次

GA4のサンプリングとは

サンプリングとは、大量のデータの中から一部を選び出して、そのデータの傾向から全体の様子を推測する手法です。GA4では特定の状況下でこのサンプリングがおこなわれます。

なぜサンプリングがおこなわれるのか

GA4ではデータが多量に収集される場合や、探索レポートで大量のデータを使用する際にサンプリングが発生します。

GA4では膨大なデータを速やかに処理して、ユーザーに迅速にレポートを提供するため、サンプリングがおこなわれます。

多くのデータをリアルタイムで処理するのは、システムに大きな負担がかかるため、一部のデータを利用して全体のトレンドを推定することでシステムの負荷を軽減し、迅速な分析を実現しています。

実際には、レポートを集計するためのイベント数がある上限(後述します)を超えた場合、代表的なデータのサンプルが取られ、そのサンプルに基づいてレポートが生成されます。

なお、このときのサンプルデータの全体に対する割合を「サンプリングレート」と呼びます。例えば、50%のサンプリングレートなら、全データの半分だけがレポートの基になり、残りの半分はこのサンプルデータを元に推測されます。

GA4のサンプリングが発生する条件

GA4でのデータのサンプリングは、特定の状況や条件下でのみ発生します。以下は、GA4のサンプリングが発生する主な条件です。

イベント数の上限

GA4では、1回のクエリごとに一定のイベント数を超えるとサンプリングが発生します。(*1)

  • 無料版:クエリごとに「1,000万」イベント
  • 有料版(GA360):クエリごとに「10億」イベント

以上のことから、Eコマースサイトやゲームサイト、メディアサイト、SNSなど、高いトラフィックを持つサイトで特に注意が必要です。

(*1)例えばGA4の探索レポートで「ページごとの表示回数」を調べる、といった操作を1回おこなった場合、その時に参照するイベント数が、(無料版の場合)1000万イベントを超えていればサンプリングが発生する、という意味になります。

レポートの種類による違い

  • 標準レポート:GA4の標準レポートでは、サンプリングは基本的におこなわれません。
  • 探索レポート:イベントの割り当て上限を超えるとデータのサンプリングがおこなわれます。(割り当て上限は、上述の通り、使用しているGA4のバージョン(無料版か有料版か)によって異なる)

【2023年11月追記】標準レポートの使用時においてもサンプリングが発生する場合があるとの情報が、2023年11月にGoogleアナリティクスヘルプよりアナウンスがありました。

サンプリングが発生しているか確認する方法

GA4でデータがサンプリングされているかどうかを判別するための手順は以下の通りです。

1.探索レポートへのアクセス

まず、GA4の左ナビゲーションから「探索レポート」を選択してください。次に、確認したい探索レポートを開きます。

GA4でサンプリングが発生しているかを確認する手順

2.警告アイコンの確認

レポート画面の右上を確認してください。サンプリングが発生している場合、警告アイコン(「!」マークや「赤の三角マーク」)が確認できるはずです。

GA4でサンプリングが発生している時のアラート表示

3.サンプリングレートの詳細表示

警告アイコンにカーソルを合わせると、具体的なサンプリングレートの情報がポップアップ表示されます。

例えば、「このレポートは、使用可能なデータの○○% に基づいています」という情報が確認できることがあります。この情報をもとに、サンプリングの有無(レポートの精度)を判断することができます。

サンプリングを回避する4つの方法

次にGA4におけるサンプリングを回避するための方法をご紹介します。これらの方法を取り入れることで、より正確なレポートの取得が可能となります。

有料版GA(GA360)にアップグレードする

GA4の無料版はイベントの上限が存在し、この上限を超えるとサンプリングが発生します。

一方、GA360(有料版のGA)を使用すれば、イベント上限が大幅に拡張され、サンプリングのリスクが低減します。

さらに、GA360を使用する際に「精度の高い結果」オプションを選択することで、最も詳細なデータを取得することができるため、サンプリングの影響をさらに抑えることが可能です。

不要なレポート項目を削除する

レポートに含まれるディメンションや指標が多いと、必要なイベント数も増え、サンプリングが発生しやすくなります。

レポートの目的に合わせて、不要な項目を削除することで、分析に必要なイベント数を減らし、サンプリングのリスクを低減できます。

期間を短くする

長い期間のデータを一度に取得しようとすると、サンプリングが発生する可能性が高まります。対象期間を短くすることで、取得するイベント数を制限し、サンプリングのリスクを避けることができる場合があります。

BigQueryにエクスポートして分析する

BigQueryを利用することで、GA4の生データをサンプリングされることなくエクスポートできます。

ただし、エクスポートデータの分析にはSQLの知識が必要となるため、必要なスキルを持つ人材の確保や、外部の専門家に依頼することを検討する必要があります。

また、GA4のレポートとBigQueryのデータとで一部差異が生じることがありますので、注意が必要です。

GA4のサンプリング回避はBigQueryとの連携がおすすめ

この記事では、GA4のサンプリングに関する概念や、それが発生する条件、さらにサンプリングを回避する方法について説明してきました。

中でも、サンプリングを回避するための効果的な方法として、GA4のデータをBigQueryにエクスポートして分析する方法を紹介しました。

BigQueryを利用することで、生データをサンプリングされることなくエクスポートし、より深いデータ分析が可能となります。しかし、これを適切に設定して活用するには、GA4とBigQueryの知識が不可欠です。

弊社では、サンプリング問題に困っている、もしくはGA4とBigQueryの連携をスムーズにおこないたいと考えている企業さま向けに、GA4とBigQueryの連携を支援するサービスを提供しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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